無許可で〈Nike〉や〈Converse〉のカスタムスニーカーを販売
〈Nike(ナイキ)〉が同社の元社員であるJeffrey Waskowiak(ジェフリー・ワスコウィアック)が運営するカスタムスニーカーブランド〈KickRich(キックリッチ)〉を、先日商標権侵害で提訴したことが明らかになった。
〈KickRich〉は、〈Nike〉や〈Converse(コンバース)〉などのスニーカーをベースに、Jeffreyがカスタムしたフットウェアを販売しているブランド。各フットウェアは、ソールをベースモデルのブランド純正のものが使用され、彼がハンドメイドで製作したアッパーと組み合わせて数百ドルから数千ドルの価格で販売されている。過去に販売されたモデルの中には、Air Jordan 1をベースにしながらも、アッパー全面に『Amazon Prime(アマゾン プライム)』を想起させるモチーフが散りばめられたユニークな1足が挙げられる(上の画像参照)。同モデルは〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉と『Amazon Prime』のコラボモデルに見えるが、もちろんオフィシャルではなく、両社に無許可で販売された。
〈Nike〉は〈KickRich〉に対し、彼らの無許可のカスタマイズは「(Nikeが)誰とコラボレーションするか、どんなカラーウェイを採用するか、どのようなメッセージを伝えるかを選択する権利」を妨害していると主張。また、先の権利は「自分たちのブランディングとデザインの品質管理に不可欠な要素」であることも付け加えた。さらに、〈KickRich〉の商品は消費者の混乱を招き、それによって何十年もかけて築き上げてきたブランドの信頼が脅かされていると指摘し、損害賠償とカスタム製品の販売差し止めを要求した。