敷地は池田市石橋の市街地、箕面川のほとりである。
附近は木造の住宅と集合住宅が混在し、近傍には商店街が賑わいを見せている。
街中のエアポケットのように、箕面川の親水空間には野鳥が集い、のどかな空気が漂う。
小規模なワンルーム形式のマンションではあるが、
一般のワンルームマンションとは一線を画したデザインとしたい。
限られたスペースでも画一的でなく、快適でより自由な生活が出来ないだろうか。
前面道路と上部の箕面川堤敷とのレベル差が2mほどある。このレベル差を利用し、
スキップ形式で箕面川面と道路面に向けて住戸を配置した。地下1階地上3階のRC壁式構造である
各住戸は広いとは言えないが、空間に奥行を生むアルコーブを設置し、ガラスで囲い光を拡散させる。
センターキッチンを据付け、家具配置を想定し、コンパクトな中に住まい手の感性が触発されるように、
各パーツの材質と形状を選ぶ。
2013.06.06